モニターに映る突起物が「男児の外生殖器」なのか、それとも「ただのへその緒の切れ端」なのか。その真偽を分ける決定打は、断面の連続性と血流の有無にある。
熟練した産婦人科専門医がまず確認するのは、突起の構造だ。男児のシンボルであれば、陰茎と陰嚢がセットになった「タートルサイン(亀が甲羅から首を出したような形状)」が特徴的に描出される。一方、へその緒は管状の組織であるため、プローブをわずかにスライドさせると突起が長く伸びて帯状に連なっていく。点ではなく「線」として続くなら、それはシンボルではなく臍帯だ。
さらに見逃せないのが、突起の付け根の位置関係である。両大腿骨の付け根、骨盤の真ん中にしっかりと固定されているのが生殖器。浮遊するように位置が定まらなかったり、太ももの間をすり抜けて腹部へと伸びていたりする影は、へその緒が挟まっているだけの可能性が極めて高い。