フィクションの世界にとどまらず、現実の目撃情報も人気の熱を加速させている。特に岩手県金田一温泉の老舗旅館「緑風荘」は、座敷わらし(亀麿)が棲む宿として全国的にその名を知られる。
「深夜に小さな足音が聞こえた」「誰もいない部屋で風船が自然に動いた」「写真に不思議なオーブが写り込んだ」といった目撃体験は今も後を絶たない。そして伝承が語る最大のポイントは、座敷わらしに遭遇した者には富や成功、良縁などの絶大なご利益が授けられるという点だ。政財界の重鎮や有名芸能人がお忍びで訪れる理由もそこにある。姿を見た者に幸運をもたらすという幸運の象徴ゆえに、人々は親愛の情を込めてこの小さな怪異を待ち望むのだ。