芦原妃名子先生による原作漫画(小学館『ベツコミ』連載、第50回小学館漫画賞受賞)は、2007年のドラマ版に続き、2008年には夏帆と松下奈緒のW主演で映画化もされました。それぞれに異なる魅力がありますが、ファンの間では「全60話で丁寧に心理描写を描ききったドラマ版が至高」と語り継がれています。
映画版は2時間の上映時間に凝縮されたため、中高生時代から大人時代への展開が非常にスピーディーであり、藤や椎香を取り巻くサイドストーリーや家族の葛藤は大幅にカットされました。一方、TBS「愛の劇場」のドラマ版は、3世代にわたる実力派俳優陣のキャスティングが見事にハマり、登場人物たちの細やかな心情の機微や島根の四季折々の情景がリアルタイムのように描かれました。
さらに、ドラマ版を象徴するのが柴咲コウの主題歌「ひと恋めぐり」です。切なく胸を締め付けるメロディと歌詞が、ドラマの各話の劇的な引きと完璧にシンクロし、視聴者の涙を誘う大きな原動力となりました。