長年親しまれたシリーズが幕を下ろした際、世間には大きな喪失感が広がった。なぜ、これほどまでに圧倒的な支持を集めていた看板企画が終了を迎えたのか。
その真相は、ブランドの戦略的転換と物語の円熟にある。広告クリエイティブにおいて、同一シリーズが長期間続くことはブランドの固定化というリスクも孕む。日清食品はアニメーション展開や大胆なパロディへと舵を切り、常に新しさを求める企業姿勢を貫いた。吉岡里帆にとっても、キャラクターのイメージに安住することなく、次のステージへ飛翔するための前向きな節目となったのである。