日本の物流業界が抱えるトラックドライバー不足や労働環境改善において、長距離フェリーが果たす役割は以前にも増して大きくなっている。オーシャン東九フェリーの運行を担う海運業の最前線では、無人トレーラーを船に乗せ換えて海上で輸送する「モーダルシフト」が強力に推進されている。
陸路での長距離ドライブを船旅へ置き換えることは、排気ガスによる環境負荷を大幅に削減するだけでなく、ドライバーの労働時間を適切に管理することにも寄与している。旅客フェリーとしての快適な居住性を提供しつつ、下層の車両甲板にはびっしりとトラックやトレーラーが積載されている光景は、現代日本の社会インフラを陰で支える頼もしい姿そのものと言えるだろう。