東大阪・箕輪の里温泉の閉館理由と跡地の現在|営業再開の可能性を追う

東大阪・箕輪の里温泉の閉館理由と跡地の現在|営業再開の可能性を追う

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インターネット上のコミュニティでは、「いつも常連で混み合っていたのに、なぜ黒字倒産のような形で閉館したのか」「誰かが買い取ればすぐに儲かるはずだ」という論調が散見されます。しかし、ここには温浴ビジネス特有の構造的な盲点が存在します。

第一の誤解は、「客足が多い=高い利益が出ている」という思い込みです。銭湯料金に近い価格帯で営業していた箕輪の里温泉は、客単価が極端に低く、館内での飲食や付帯サービス消費が伴わなければ利益率は数パーセント程度に留まります。数百人の来客があっても、1回あたりの売上は1人数百円。ここから水道光熱費、源泉動力費、人件費、清掃コストを差し引くと、手元に残る利益はわずかです。

第二の盲点は、掘削型天然温泉が直面する「30年目の設備危機」です。源泉井戸は永遠に湧き続けるものではなく、配管の目詰まりや地下水脈の変化、地中ポンプの摩耗が必ず発生します。これらの重厚長大設備は、一般的な飲食店や小売店のように数百万のリニューアルで済む話ではありません。東大阪エリアに数多く存在した温浴施設が近年相次いで姿を消している背景には、高度経済成長期から平成初期にかけて掘削された温泉設備が一斉に寿命を迎えているという冷徹な産業構造の現実があるのです。

伊藤 翔太
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伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。