従来のポン菓子づくりには、最大の弱点があった。あの一大爆音だ。住宅街や都市部の商業施設では騒音の壁に阻まれ、街頭から姿を消しかけていた過去がある。
しかし、日本の町工場と若手エンジニアの協働がこの課題をクリアした。減圧制御と特殊サイレンサーを組み合わせた「静音型プロフェッショナル・ポン機」の開発である。爆風と音波を安全に吸収しつつ、米の膨張度合いをデジタル圧力センサでミリ単位に管理するこのマシンは、都心の百貨店やライフスタイルショップ内でのライブ調理を可能にした。目の前で出来上がる芳醇な香りと温かさが、購買体験そのものを価値あるエンターテインメントに変えている。