ドイツ世界遺産の城が魅せる秘密の歴史と混雑を避ける最新ルート

ドイツ世界遺産の城が魅せる秘密の歴史と混雑を避ける最新ルート

ドイツ世界遺産の城が魅せる秘密の歴史と混雑を避ける最新ルートにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

南バイエルンの山あいに聳えるノイシュヴァンシュタイン城は、バイエルン国王ルートヴィヒ2世の個人的な逃避行の産物だった。軍事防衛のためでも、宮廷儀礼のためでもない。彼の頭の中に存在した中世騎士道精神と中世オペラの世界を現実に具現化するための「舞台装置」として設計されたのだ。そのため、城内には未完のまま放置された隠し部屋や、計画のみで立ち消えた巨大な玉座の間など、謎めいた空間が今も静かに時を止めている。

一方で、チューリンゲンの深い森に鎮座するヴァルトブルク城は、思想史の聖地としての重みが漂う。16世紀、破門されたマルティン・ルターが「若い騎士イェルク」と偽名を変えて身を隠し、わずか10週間で新約聖書をドイツ語へと翻訳した小部屋が遺されている。ルターが悪魔に向かってインク瓶を投げつけたという伝承が残るその壁面は、中世から近代へと時代が切り替わる瞬間を今に伝えている。

井上 凛
Author

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。