黒川エリアの歴史と切っても切り離せないのが、名古屋独特の「とんちゃん(豚ホルモン)」文化だ。戦後の復興期から労働者たちの胃袋を支えてきたこのスタミナフードは、時代を超えて地域に深く根付いてきた。
安くて旨い。そのシンプルな原点を突き詰めたのがこの場所だ。店内にはパイプ椅子とパイプテーブルが並び、ダクトから漏れ出る煙がノスタルジックな雰囲気を演出する。一歩足を踏み入れれば、まるでタイムスリップしたかのような感覚に包まれる。飾り気のない空間だからこそ、目の前の鉄板や網で焼かれる肉のうま味が際立つのだ。