かつてデジタルパーマが絶大な支持を集めた最大の理由は「持ちの良さ」だった。一度かければ半年、人によっては1年近くカールが残る。朝のスタイリング時間を削りたい働く女性たちにとって、これほど魅力的な投資はなかった。
しかし、時代は変わった。今のトレンドは、作り込まれた強固なリッジカールではない。風にほどけるような柔らかい質感、あるいは素髪のような自然なツヤ感だ。形状記憶されたデジタルパーマのカールは、良くも悪くも「硬い」。熱で髪の内部構造をガラス転移させて固定するため、どうしても手触りにゴワつきが生じる。軽やかでニュアンス重視のヘアスタイルが主流となった今、その“取れにくさ”そのものが、かえってスタイリングの邪魔になる矛盾が生まれている。