現役時代の和田氏は、ドラフト3位で1985年の日本一メンバーに名を連ねて以来、現役17年間で通算1739安打、首位打者争い常連として球団の暗黒期を支えた生え抜きのレジェンドでした。その堅実なプレースタイルは、監督就任後の采配スタイルにも色濃く受け継がれることになります。
2012年の就任時は、金本知憲氏の引退や主力陣の高齢化という「戦力過渡期」の真っ只中にありました。初年度こそ得点力不足に苦しみ5位に沈んだものの、翌2013年からは3年連続でAクラス入りを死守。2014年にはクライマックスシリーズ(CS)で宿敵・巨人を4連勝で破り、球団を9年ぶりの日本シリーズ進出へ導きました。
通算成績は576試合で273勝251敗21分、通算勝率.520。阪神タイガースの歴代監督の中でも、4年間の任期で3度のAクラス入りを果たした指揮官は極めて稀有です。数字を冷静に検証する限り、「和田政権は失敗だった」とする言説は明白な誤認であり、限られた戦力を論理的に運用した実績が浮き彫りになります。