地震の横揺れはなぜ起きる?縦揺れとの違いと命を守る新常識

地震の横揺れはなぜ起きる?縦揺れとの違いと命を守る新常識

地震の横揺れはなぜ起きる?縦揺れとの違いと命を守る新常識の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

建物や人体に与える力学的負荷の観点から見ると、縦揺れと横揺れは全く異なるダメージ特性を持っています。防災対策を講じる上でも、両者の決定的な数値データと挙動の差を把握しておくことが不可欠です。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価波の伝播速度P波:約5.5〜7.0km/s
S波:約3.0〜4.0km/s地殻岩盤中の平均速度比は約1.7倍速度差があるからこそ、緊急地震速報による数秒の初動確保が可能になる。主な揺れの方向P波:上下動(進行方向に伸縮)
S波:水平動(左右・直交方向に剪断)震源浅層ではS波の水平成分が極大化建築物は重力(垂直力)に強いが、横からの剪断力には脆弱な構造が多い。建物への破壊力木造家屋の倒壊要因の8割以上が横揺れの変形エネルギーによるもの建築基準法の耐震基準は水平震度(0.2〜1.0G)を主軸に設計柱のホゾ抜けや1階部分の層崩壊を招く最大の主犯はS波の横応力。室内被害の特徴固定なし家具の転倒率:震度6弱で約60%、震度6強で約80%超重力加速度を超える水平加速度で什器が滑走・飛翔縦揺れによる落下物よりも、横揺れによる家具の転倒・圧死リスクが圧倒的に高い。

日本建築学会や防災科学技術研究所の解析でも示されている通り、一般的な建造物は鉛直方向(上からの重力)を支える能力には長けていますが、柱や壁を横からねじり切るような水平力に対しては高度な補強を要します。大地震において建物の倒壊や室内の阿鼻叫喚を引き起こす本質は、まさにこの横揺れがもたらす剪断変形にあるのです。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。