かつてバッシングの対象となった若き日の言動も、今となっては時代を先取りしすぎた表現者の叫びとして再評価されている。ルールや形式に縛られがちな現代において、己の信念を突き通す精神は、スノーボードというカルチャーそのものの本質を体現していた。
ウィンタースポーツ業界が商業化やコンテスト中心主義へと傾斜する中で、彼が示し続けるバックカントリーでの生き様は、カルチャーの核を守る砦のような役割を果たしている。言葉ではなく滑りで語り、作品で世界を黙らせる。國母和宏という一人のライダーが刻んだ足跡は、これからも時代を超えて輝き続けるだろう。 (出典: 小久保 スノボ(Yahoo!ニュース))