この前代未聞のスキャンダルは、当時の政権中枢をも容赦なく揺るがした。行政改革を旗印に掲げていた橋本龍太郎首相は、自民党政権の基盤を揺るがす深刻な危機に直面することになる。
国民からの激しい批判が渦巻くなか、当時の大蔵大臣であった三塚博は引責辞任に追い込まれた。事務次官ら最高幹部も次々と更迭され、大蔵省は首脳陣が総退陣する異常事態に陥った。国会では連日、癒着の構造を追及する野党の追及が続き、橋本龍太郎政権は強力なリーダーシップの修正を余儀なくされた。
「官僚統治の限界」が誰の目にも明らかになった瞬間だった。政治家も官僚も、このスキャンダルが引き起こした国民の強烈な不信感を前に、もはや従来の言い逃れを通すことは不可能だった。