現在、本田が心血を注ぐ育成プロジェクトの象徴が、自ら立ち上げた「4v4 JAPAN」と教育プラットフォーム「NowDo」だ。全国の小学生年代(U-10)を対象としたこの少人数制サッカー大会は、大人の指導者がベンチから指示を出すことを禁止し、子どもたち自身に判断と戦術決定を委ねるという前代未聞のルールを採用している。
「自分たちで考え、自分たちで戦術を変え、責任を背負う」。この理念は、指示待ちになりがちだった従来の育成現場に対する強烈なアンチテーゼである。自走する個を育てるための土壌を自らの手でゼロから耕し、日本全国を巻き込むムーブメントへと昇華させた手腕は、スポーツ界全体に大きな衝撃を与えた。