かつては日本国内のTV放送を中心に消費されていたアニメ作品だが、今やその主戦場はグローバルな世界へと完全にシフトした。その立役者となったのが、NetflixやAmazon Prime Videoをはじめとする大手SVOD(定額制動画配信)プラットフォームの台頭である。世界同時配信というインフラが整ったことで、東京で放送されたばかりの最新エピソードが、数秒後にはニューヨークやパリ、サンパウロのファンによって視聴される時代が到来した。
配信プラットフォーム間の獲得競争が激化するなか、オリジナル作品の制作や過去の名作の独占配信権をめぐる動きも加速している。これにより、世界中の多様な視聴者層に向けた高品質な作品作りが可能となり、制作資金の還元という好循環も生まれつつある。言語や文化の壁をあっさりと飛び越え、地球規模で同時にトレンドを生み出す現象は、まさにデジタル配信時代ならではの新たなダイナミズムと言える。