現地の歴史・文化遺産観光ガイドが口を揃えてアドバイスするのは、「足元と視線の高さを意識すること」だ。産寧坂の石段は、一段ごとの高さや奥行きがあえて不揃いに設計されている。これは歩行者の歩幅を自然と狭め、急ぎ足を戒めて周囲の景色に目を向けさせるための工夫でもある。
着物や草履で歩くなら、つま先に少し重心を乗せ、小股で斜めに石段を踏みしめるのが転倒を防ぐプロのコツだ。また、歩きながらふと立ち止まり、頭上の軒瓦や軒下に吊るされた鍾馗(しょうき)像に視線を上げてみてほしい。魔除けのために据えられた小さな守り神たちが、何世代にもわたってこの坂道を行き交う旅人を見守り続けている。
急がず、焦らず、石畳を踏みしめる音に耳を澄ませる。清水寺への参道は、目的地へ急ぐための通路ではなく、歩くことそのものが心を整える特別な巡礼路なのだ。 (出典: sannenzaka slope(Yahoo!ニュース))
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