かつて「資格取得の場」として認知されていた商業高校の役割が、ここ数年で大きく変容している。鬼怒商業高校もその例外ではない。従来の商業科目である簿記や情報処理の基礎を踏襲しつつも、現場で求められるデジタルツールの活用や問題解決型学習(PBL)の比重を大幅に高めた。
筑西市をはじめとする県西地域は、農業と中小製造業、そして伝統的な商工業が絡み合う地域だ。そこへ最新のデジタル知見を持った若い人材を送り出すエコシステムが、同校を中心に形成されつつある。地元企業からの相談を受けて生徒が課題解決案を提示するカリキュラムは、単なる模擬授業の域を超え、実際の売上向上や業務効率化に寄与するケースも出てきた。