パエリアといえばサフラン特有の黄金色と高貴な香りが象徴的ですが、1gあたり数百円から千円を超えることも珍しくなく、常備している家庭は多くありません。しかし、サフランなしでも身近な調味料を使って鮮烈な見た目と豊かな風味を演出できます。
最も手軽で色の再現度が高いのが、ターメリック(ウコン)での代用です。米2合に対してターメリックパウダーを小さじ1/3〜1/2加えるだけで、サフランと見紛うばかりの鮮やかなイエローに染まります。ターメリック自体は香りが控えめなため、具材の魚介や鶏肉の風味を邪魔しません。
さらに親しみやすい味わいを求めるなら、カレー粉を小さじ1程度隠し味として加えるアプローチも有効です。スパイスの香味が魚介の生臭さを完全にマスキングし、子どもから大人まで好まれるパンチの効いた仕上がりになります。
また、スペイン東部バレンシア地方の伝統に寄せるなら、トマト缶(カットトマト缶またはトマトピューレ)の活用がおすすめです。米2合に対してトマト缶を大さじ3〜4(約60g)加えることで、鮮やかな赤褐色と心地よい酸味、グルタミン酸による濃厚なコクが加わります。ただし、トマト缶を使用する際はその分だけ水分を減らす計算を忘れないようにしてください。