誰も想像し得なかった事態が起きている。札幌に拠点を置くクリプトン・フューチャー・メディア株式会社と、サンライズの系譜を継ぐ株式会社バンダイナムコフィルムワークス。これまでまったく異なる文脈でファンコミュニティを育んできた両社が、極秘裏に握手を交わしていた。
VOCALOIDというユーザー生成コンテンツの奔流を生んだクリプトンと、重厚なSF・ロボットアニメの文法を築き上げたサンライズ。水と油にも思える両者を引き合わせたのは、「テクノロジーと人間の共生」という共通のテーマ性だった。初音ミクが歌声でデジタルの地平を切り拓いたように、モビルスーツもまた科学の可能性と葛藤を描き続けてきた。今回の提携は、単なるキャラクターの貸し借りではない。互いのDNAを本気で掛け合わせる、カルチャーの実験場なのだ。