ベトナム国家観光局は近年、ハノイのフォーやホイアンのミークアンと並び、ハイフォンの食文化を観光振興の核として強力に推し進めている。都市ごとの多様な食文化を世界に発信する戦略の中で、この地域限定の味覚は「絶対に現地で食べるべき名物」として公式に位置づけられた。
この動きはベトナム国内にとどまらず、グローバルな外食産業にも大きな影響を与えている。欧米や日本のアジアンレストランでは、従来の汎用的なベトナム料理メニューから脱却し、地方色を前面に打ち出した専門メニューの導入が進む。中でも圧倒的な個性を放つこの麺料理は、感度の高いシェフたちから新たなメニュー開発のインスピレーション源として高い評価を受けている。