万が一、不合格の通知を受け取った場合、受験生の前には厳しい選択が待ち受けています。一般企業や歯科医院への就職内定を持っていた場合、資格取得が前提の採用であるため、内定取り消しとなるケースが一般的です。
ただし、歯科医療現場の人手不足は深刻であり、医院によっては「次年度の国試再チャレンジを条件に、1年間は歯科助手として雇用を継続する」という救済措置を提示してくれる場合もあります。しかし、ここにも大きな落とし穴があります。フルタイムの歯科助手として勤務しながら疲弊し、夜間の限られた時間だけで学習を継続することは極めて強い自己規律を要します。
翌年の再受験で確実に合格を勝ち取るための手順は明確です。
まず、不合格が判明した直後の4月から、歯科衛生士国家試験専門のオンライン予備校や通信講座を活用し、他者による学習進捗のモニタリング体制を確立すること。自習室や予備校コミュニティを利用して「孤独な学習環境」を打破すること。そして、基礎科目の解剖学・病理学・薬理学へ立ち返り、丸暗記ではなく病態のメカニズムを理解し直すことです。これらを徹底できるかどうかが、合格率3割の壁を突破する唯一の分水嶺となります。