長年、現場で多くの成人を見送ってきたプロの着付け師は、「和式トイレは絶対避けるべき」と断言する。しゃがみ込む姿勢は膝や腰に無理な負担をかけるだけでなく、帯が壁や床に接触するリスクが格段に高まるからだ。
個室に入る際は、洋式トイレを選び、便器に向かって後ろ向きではなく「前向き(壁側を向いて座る)」に着座する裏技も存在する。こうすることで帯がタンクや壁にぶつかるのを物理的に防ぐことができる。また、個室に入る前にドアのフック位置を確認し、荷物やバッグをあらかじめ吊るしておくなど、狭い空間での無駄な動きを極力減らす動線づくりが求められる。