報道が表面化した直後、インターネット上では「機密情報が中国側に流出したのではないか」「自衛隊内部にスパイ網が存在するのではないか」といったセンセーショナルな言説が急速に拡散しました。これに対し、防衛省は直ちに内部調査チームを編成し、関係隊員の聴取、通信記録の精査、取り扱い業務の棚卸しを実施しました。
防衛省の調査結果によると、対象となった隊員による特定秘密保護法に関わる特定秘密や、防衛上の高度な戦術データの漏洩は確認されませんでした。ネット上で囁かれた「自衛隊スパイ疑惑の真相」は、国家反逆的な情報売買ではなく、手続きを軽視した無届出席と保全意識の欠如という規律違反が実態であったことが判明しています。
調査を受け、関与が認定された自衛官に対しては、自衛隊法に基づく懲戒処分や訓戒などの厳格な措置が下されました。実質的な機密流出が免れたとはいえ、「実害がなかったから問題ない」という論理は通用しません。防衛当局の規律違反処分は、意図的な裏切り行為のみならず、防諜上の脆弱性を生み出した不作為そのものを重く見た結果といえます。