テレビ東京のドラマ史を語る上で欠かせないのが、深夜ドラマの金字塔を打ち立ててきた「ドラマ24」枠の存在です。深夜枠でありながら日本中に社会現象を巻き起こしたドラマ24の歴代名作は、現在のテレ東ブランドの礎となっています。
『モテキ』の大胆な映像表現とサブカルチャーの融合、『勇者ヨシヒコ』シリーズが提示した低予算を逆手に取った圧倒的コメディセンス、そして『きのう何食べた?』が描いた市井の人々の温かく繊細な日常――。これらの作品群に共通しているのは、観客を置いてきぼりにしない圧倒的な誠実さです。
ネット上の掲示板や知恵袋、SNSでの感想を分析すると、「テレ東の漫画原作ドラマ一覧にある作品は、原作の改変で失望させられることが極めて少ない」「俳優陣のキャスティングが原作のイメージに忠実すぎる」という評価が圧倒的多数を占めます。制作陣が原作のコマの行間を読み解き、実写ならではの体温を吹き込んでいる点が高く評価されています。
『孤独のグルメ』をはじめとする日常系グルメドラマでは、松重豊が演じる井之頭五郎の心の声に視聴者が自分自身を重ね合わせ、金曜深夜の「癒やしの儀式」として定着しました。ただ観るだけでなく、翌日にロケ地へ足を運ぶ「聖地巡礼」カルチャーを生み出したことも、テレ東ドラマが持つ強烈な引力の実証と言えます。