彼女の原点を語るうえで欠かせないのが、2009年前後のレースクイーン活動とファッションモデルとしての初期キャリアだ。サーキットの過酷な日差しの中でパラソルを掲げ、カメラの砲列の前に立ち続けた日々。当時の彼女は、現在のような鋭利なクールさというよりも、当時のトレンドを反映した華やかなギャルテイストを前面に押し出していた。
しかし、彼女はそこで終わる器ではなかった。東京ガールズコレクション(TGC)のランウェイで放つ圧倒的なウォーキング、そして女性ファッション誌『non-no』の専属モデルへの抜擢。現場ごとに求められる要求を貪欲に吸収し、ポージングや表情の作り方をミリ単位で修正していったという。可愛らしさを競い合うモデル界において、自らの強みである「長身」「圧倒的な脚線美」「意志の強い眼差し」をどう際立たせるか。試行錯誤を繰り返す中で、無駄な贅肉や甘さを削ぎ落とした、現在の研ぎ澄まされたビジュアルスタイルが徐々に完成していった。