現在でこそ、一癖ある母親役や威厳あるマダム役などを変幻自在に演じ分けるベテラン女優として定評のある銀粉蝶ですが、20代から30代にかけての姿を知る人々からは「とにかく美しく、先鋭的だった」という声が絶えません。
当時の舞台写真やポートレートを振り返ると、彫りの深いシャープなフェイスラインに、吸い込まれそうな涼やかな目元が際立ちます。流行のフェミニンなスタイルに迎合することなく、ボーイッシュなショートカットや無国籍風のモードな衣装を完璧に着こなす姿は、まさに時代の一歩先を行くファッションアイコンでした。
ネット上でも昔の写真が紹介されるたびに「アジアンビューティーの極み」「80年代カルチャーの洗練された雰囲気が漂っている」と感嘆の声が広がります。単なる綺麗さにとどまらず、舞台女優ならではの内面から滲み出る知性とアンニュイな色気が、当時の観客やクリエイターたちを強く惹きつけていた理由です。