辺見鑑孝氏の半生を語るうえで避けて通れないのが、日本芸能界屈指の著名な血脈です。父は「御三家」の一角として歌謡界・ドラマ界の頂点を極めた西郷輝彦さん(本名:今川節生)、母は「経験」などの大ヒットで知られるハーフの歌姫・辺見マリさん。そして実妹は、バラエティ番組や舞台で唯一無二のポジションを確立した辺見えみりさんという、まさにスター一家に生まれ育ちました。
1972年に結婚した両親は、理想の美男美女カップルとして世間の羨望を集めましたが、鑑孝氏が7歳、えみりさんが4歳だった1981年に離婚。子どもたちの親権は母・辺見マリさんが持ち、苗字も「今川」から母方の「辺見」へと改めることになりました。幼少期における家庭環境の激変は、繊細な感性を持つ鑑孝氏の音楽的資質と人生観に大きな影響を与えたとされています。
西郷輝彦さんが2026年2月に前立腺がんのため75歳で旅立った際、公の追悼コメントは妹のえみりさんや、西郷さんの再婚相手との間に生まれた娘で女優・イラストレーターの今川宇宙(いまがわ うちゅう)さんから発信されました。しかし、関係筋の証言によれば、鑑孝氏もまた長男として密かに父の最期を見届け、その偉大な遺志を心に刻んだと伝えられています。異母兄弟にあたる今川宇宙さんらとも確執はなく、複雑な家庭環境を乗り越えた大人の家族関係が構築されています。