比良山荘の献立は、比良山系の四季の移ろいと完全に連動しています。訪れる季節ごとに全く異なる主役が登場し、それぞれの旬が持つ爆発的な滋味を堪能できます。
【晩秋〜冬:名物「月鍋(ツキノワグマの熊鍋)」】
比良山荘の代名詞とも言えるのが、冬眠前にドングリや栃の実をたっぷり食べて脂を蓄えたツキノワグマの肉を用いる「月鍋」です。透き通るような白身(脂身)は驚くほど軽やかで、口に含むと上質な甘みが広がり、決して脂もたれしません。天然の栃蜜を加えた特製の甘辛い割り下と、地元産のシャキシャキとした根セリを合わせる鍋仕立ては、まさに至高の逸品です。コース料金の目安はお一人様 35,000円〜50,000円前後(税・サ別)となり、猪や鹿などのジビエとともに深い冬の恵みを味わえます。
【春:息をのむ香りの饗宴「花山椒」】
4月中旬から5月上旬のわずか2〜3週間ほどしか出回らない希少な花山椒を用いたコースは、年間で最も予約が集中する超プラチナシートです。柔らかな若葉と蕾の爽快な痺れ、そして高貴な香りが、上質な牛肉や熊肉、春の山菜と見事なマリアージュを見せます。自然の息吹をダイレクトに感じる、春の圧倒的なスペシャリテです。
【初夏〜夏:清流が育む「天然鮎のフルコース」】
安曇川などの清流で獲れる天然鮎を、炭火でじっくりと焼き上げる塩焼きや、骨まで柔らかく煮込んだ料理、鮎ご飯などで堪能できます。川の苔の香りをまとった鮎の清々しい苦みと繊細な身の甘みは、夏の訪れを告げる風物詩として長年愛されています。
【初秋:豊かな森の香りをまとう「松茸と天然茸」】
秋には、地元で収穫される香り高い松茸や各種の天然茸、落ち鮎などが卓上を彩り、山の恵みの深さを五感で実感させてくれます。