時計の針を巻き戻せば、この手抜き建設の構造は何ひとつ変わっていないことが分かる。2008年、数千人もの児童・生徒の命を奪った四川大地震校舎倒壊調査において、鉄筋が入っていない「おから校舎」の惨劇が世界を震撼させた。あのとき関係者の処罰と再発防止が誓われたはずだった。
しかし、建設業界に根を張る官民癒着と利益至上主義は、震災の教訓をあっさりと飲み込んだ。高速鉄道の路盤、長江流域の治水ダム、メガブリッジに至るまで、成長スピードとGDP数値を最優先した結果、2000年代以降に建てられた重要インフラの多くが、今や時限爆弾のように劣化を早めている。