年齢を重ねると、多くの人間は姿勢が崩れ、体幹の衰えから実際の身長よりも縮んで見えがちになる。だが、本木雅弘のシルエットは歳月を経てもなお研ぎ澄まされたままだ。その背景には、徹底した食事管理とインナーマッスルを意識した日常の身体操作がある。
過度な筋肥大を避け、しなやかな柔軟性と体幹を保ち続けるアプローチは、洋服のみならず和装を着こなす際にも驚くべき威力を発揮する。肩甲骨の位置、骨盤の傾き、歩行時の重心移動――日常の所作すべてが「見られること」を前提に磨き抜かれているのだ。彼が保つ奇跡的なプロポーションは、生まれ持った素質に加えて、気の遠くなるような日々の自制心が作り出した彫刻作品と言ってもいい。