ネット上の簡易記事では「誰でも10分で着火可能」と軽々しく書かれがちですが、現場で最も多くの初心者が汗だくになり、焦りと険悪な空気を生み出すのが「火起こし」です。
よくある誤解が、「うちわで一生懸命扇ぎ続ける」という行為です。炭に火が移っていない初期段階でうちわを仰ぐと、着火剤の熱を冷ましてしまい、火が消える原因になります。ここで活用すべきBBQ火起こし便利グッズが「チャコスタ(火起こし器・チムニースターター)」です。底に着火剤を置き、煙突状の筒の中に炭を縦に並べて火をつければ、上昇気流(チムニー効果)によって一切仰ぐことなく、放置するだけで15分後には炭全体が理想的な熾火(おきび)状態になります。数千円の投資で得られる精神的平穏は計り知れません。
また、宴の終わりをスムーズに締めくくるためのバーベキュー後片付けのコツにも、明確なセオリーが存在します。絶対にやってはいけない禁忌が「燃えている炭に直接水をかけること」です。急激な温度変化で灰や高温の水蒸気が爆発的に飛散し、グリルの金属が熱変形する原因になります。炭の処理は、空気を遮断して安全に酸欠消火できる金属製の「火消し壺」に炭を移すのがプロの常識です。壺の中で消火された炭(消し炭)は炭化が進んでいるため、次回のBBQで驚くほど火が点きやすい極上の着火用炭として再利用できます。