この劇的な試合は、1985年の阪神タイガース優勝への経緯を語る上で、絶対的なターニングポイントとなりました。前年まで低迷が続いていた猛虎軍団にとって、宿敵・巨人を相手に演じたこの大逆転劇は「自分たちは勝てる」という強固な自信を植え付ける決定打となります。
勢いに乗った阪神打線は、バース・掛布・岡田を中心に「ニューダイナマイト打線」と恐れられる超強力打線へと進化。バース選手はこの年、三冠王に輝く大活躍を見せ、チームは破竹の勢いで首位を快走しました。
結果として、タイガースは1964年以来となる21年ぶりのセ・リーグ優勝を達成。勢いそのままに西武ライオンズとの日本シリーズをも制し、球団史上初となる日本一の栄冠を掴み取ったのです。甲子園の夜空に描かれた3つの放物線は、黄金時代の幕開けを告げるファンファーレに他なりませんでした。