晴天が続いていたにもかかわらず、なぜこれほど大規模な空洞が形成されたのか。現場を緊急視察した土木工学の専門家は、地下深層に敷設された下水道管破損が引き金になった可能性を強く示唆している。
「舗装のすぐ下ではなく、地中深くに埋設された管路の継ぎ目や老朽化した管壁に亀裂が入り、そこから長期間にわたって土砂が管内へ吸い出されていた形跡が見られます。地表面のアスファルトだけが『フタ』のように残り、地下には巨大な空洞(ボイド)が育っていた。そこへトラックの軸重が加わり、一気に限界を超えて踏み抜いたと考えられます」
専門家はこう分析する。道路陥没は表面に前兆が現れにくく、地下で静かに進行する。特に軟弱地盤が広がる地域では、地下水の水位変動と管路の劣化が組み合わさることで、空洞化の進行スピードが劇的に早まる危険性がある。