鬼殺隊は、戦闘員だけで成り立っているわけではない。事後処理や救護を担う「隠(かくし)」、隊士を育てる「育手(そだて)」、そして武器を供給する「刀鍛冶」。彼らは十干の階級制度の外にいる。しかし、彼らがいなければ組織は一日で崩壊する。
直接的な売上(鬼退治)を生まないバックオフィス部門が、いかに重要であるか。『鬼滅の刃』は、日の当たらないポジションのプロフェッショナルたちにも徹底的に光を当てた。階級の上下関係を超えたリスペクトが組織内に循環していることこそが、鬼殺隊という超ブラック組織が瓦解しなかった真の理由だろう。