アウトレットモールで商品が驚くほどリーズナブルに販売されている背景には、主に4つの明確な理由が存在します。売り場に並ぶ商品を大別すると、それぞれ異なる流通ルートを辿って店舗へ運ばれてきています。
第1の理由は、キャリー品や型落ち商品の在庫処分です。アパレル業界では毎年春夏・秋冬とシーズンごとに新作が投入されますが、百貨店や路面店などの正規店(プロパー店)で完売しなかった昨シーズン以前の在庫は、倉庫に保管しておくだけで莫大な管理コストが発生します。ブランド価値を維持するため通常店舗での過度な値引きを避けたい企業が、アウトレット店舗へ商品を移動させ、原価回収のためにディスカウント価格で放出しているのです。
第2の理由は、B級品・訳あり品の再販です。製造段階で生じたわずかな色ムラや縫製のズレ、店舗での試着時に付いた微細なスレ、展示サンプル品などがこれに該当します。着用や使用にはまったく問題がないものの、正規のプロパー基準を満たせなかった製品を「訳あり」として割引販売しています。
第3にして現代のアウトレットで最も大きな比率を占めているのが、アウトレット専用品(専売品)の企画・製造です。大手アパレルや一部のインポートブランドでは、店舗の広大な売り場を埋めるため、初めからアウトレットで販売することを前提にコストを抑えて製造したオリジナル商品を大量に投入しています。
第4の理由は、店舗運営コストの徹底的な圧縮です。地価の安い郊外への出店、シンプルな什器や内装による初期投資の抑制、接客オペレーションの効率化によって固定費を削り、その分を価格へ還元する仕組みが整えられています。