私たちは学校で、開国を拒む保守的な幕府側と、近代化を目指す先進的な倒幕側という二項対立を教えられてきた。だが、これは極めて単純化された構図に過ぎない。当時の幕臣や親藩大名の中には、フランスやイギリスの最新鋭の政治制度を学び、薩長以上に現実的な近代国家モデルを構想していた者が少なくなかった。彼らが守ろうとしたのは徳川家という個別の権力ではなく、急激な革命による国家の崩壊と、それに乗じた列強による植民地化を防ぐための「秩序」そのものだったのだ。
新発見の密書が覆す幕末の常識:「悪者」にされた敗者の真実と、現代に繋がる国家観
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