今回の巨大プロジェクトを足元で支えるのは、出版・映像大手のKADOKAWAと、数々のヒット作を世に送り出してきたアニプレックスという二大巨頭の異例の協力をはじめとする強力なプロデュース体制だ。通常であれば権利関係やプロモーション方針の違いから調整が難航するタッグだが、佐藤氏の提示した企画書が持つ圧倒的な強度合いが両社を突き動かした。
「クリエイターの構想を何一つ削ぎ落とさずに映像化する」――制作委員会関係者が明かしたこの方針は、近年の過密な制作ラインに疲弊する現場に対するアンチテーゼとも言える。潤沢な制作予算と長期にわたる開発期間が確保されたことで、妥協のないクオリティ管理が可能となった。