若い頃のブレイク時、彼らのウリは圧倒的なスレンダー体型と独特の脱力感だった。しかし、50代となった現在の彼は、かつて「イジられ要素」だった全要素を自らの強力な武器へと転換させている。声のトーン、独特の間合い、そして視聴者と同じ目線に立つ親近感。どれをとっても今のテレビ界で希少価値が高い。
制作現場のスタッフからも絶賛の声が絶えない。「田中さんは画面の空気を一瞬で察知する天才です。毒を吐いても後味が悪くならないのは、根底に共演者やスタッフへの深いリスペクトがあるから」と民放キー局のプロデューサーは語る。自己主張ばかりが目立つバラエティ番組の中で、引き算の美学を知る男の価値は年々高まる一方だ。