安藤和津・奥田瑛二夫妻の間に生まれた2人の娘は、現代の日本映画界において欠かせない唯一無二のトップクリエイターへと成長しました。
長女の安藤桃子は、ロンドンで映画作りを学び、映画『0.5ミリ』などで数々の賞を受賞。現在は高知県を拠点に映画制作やミニシアターの運営、地域創生事業を手掛けるなど、枠にとらわれない文化活動を行っています。
次女の安藤サクラは、映画『百円の恋』『万引き家族』『怪物』などで国内外から絶賛を浴び、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を複数回受賞するなど、名実ともに日本を代表する名女優です。サクラの夫は名優・柄本明の長男である柄本佑であり、安藤家と柄本家が結びついたことで、日本有数の「芸術一家」が形成されました。
安藤和津の子育てにおいて一貫していたのは、「他人と比較しない」「子どもの持つ感性を否定せず、徹底して信じる」という姿勢でした。名門の重圧や芸能界の偏見に晒されやすい環境にあっても、娘たちが自らの足で立ち、独自の表現世界を確立できた背景には、母・和津が注ぎ続けた絶対的な肯定感がありました。