アジサイを植え替える際、避けて通れないのが土壌酸度(pH)のコントロールです。アジサイの花色は、土に含まれるアルミニウムが根から吸収される量によって決まります。酸性土壌ではアルミニウムが溶け出して青色に、中性〜弱アルカリ性土壌では溶け出さずピンク〜赤色に発色します(※白系品種や一部の固定色品種を除く)。 アジサイ 植え替え 土の配合を決める際は、咲かせたい花色に合わせて用土をブレンドするのが成功の秘訣です。
【青色・紫色の花を鮮やかに咲かせたい場合】(酸性土壌:pH5.0〜5.5)
・赤玉土(小粒)5 : 鹿沼土(小粒)3 : ピートモス(無調整)2
※市販の「青色アジサイ専用培養土」を使用すると手軽で失敗がありません。アルミニウムの吸収を助けるため、鹿沼土や酸度未調整のピートモスを配合します。
【ピンク色・赤色の花を鮮やかに咲かせたい場合】(中性〜弱アルカリ性:pH6.5〜7.0)
・赤玉土(小粒)6 : 腐葉土 3 : バーミキュライト 1 + 苦土石灰少量(用土1Lあたり1〜2g程度)
※土壌の酸度を中和するために苦土石灰を微量混ぜ込みます。アルミニウムの溶出を抑えることで、濁りのないクリアなピンク色が発色します。
植え替え直後の「水やり」と養生ルール
用土を整えて植え替えた直後のアジサイ 植え替え後の水やりには、厳格なルールが存在します。 植え付け直後は、鉢底から濁りのない透明な水が勢いよく流れ出るまで、たっぷりと複数回に分けて水を与えます。これには土の微塵(みじん)を排出し、根と土の隙間を埋めて密着させる重要な目的があります。 作業完了後、春夏の植え替えであれば直射日光や強い風の当たらない「明るい半日陰」に1〜2週間置き、株の蒸散を防ぐ養生期間を設けてください。冬の休眠期植え替えの場合は、土が乾いたら暖かい日の午前中に水を与え、根を凍結させないよう管理します。活着するまでの約1ヶ月間は、根を痛める原因となる強い化成肥料の施肥は厳禁です。