検索エンジンで同校を調べると、「校則が厳しすぎる」「いじめがある」といったネガティブな関連語が散見されます。こうした評判は実態をどの程度反映しているのでしょうか。取材班が保護者会関係者や卒業生へのヒアリングを実施したところ、ネット上の文言と現場の感覚には大きな乖離があることが判明しました。
まず「校則が厳しい」という声についてです。具体的には、登校後のスマートフォン使用禁止(電源を切って保管)、染髪・ピアスの禁止、スカート丈や制服の着こなしに関する定期的な身だしなみチェックが存在します。公立中学校や自由度の高い高校から見れば「息苦しい」と不満を漏らす生徒がいるのは事実です。しかし、これは近隣の私立高校と比較して特段異様なルールではなく、いわば私立学校として標準的な風紀指導の範疇です。「生活リズムが整い、スマホ依存にならず勉強に集中できる」と好意的に評価する保護者も多く、学校側が安心・安全な学習空間を担保するための防犯・風紀対策として機能しています。
次に、最も懸念される「いじめの噂」についてです。結論から述べると、組織的な隠蔽や慢性的な学級崩壊といった事象は確認されていません。思春期の集団生活において、友人同士の摩擦や小規模なトラブルが完全にゼロである学校は存在しませんが、あべの翔学では定期的な生活アンケートの実施とスクールカウンセラーの常駐により、初期段階での早期発見と迅速な個別介入が徹底されています。ネット上の掲示板に残る過激な書き込みの多くは、共学化直後の過渡期に投稿されたものや、生徒指導を受けた個人の鬱憤晴らしがデジタルタトゥーとして定着してしまったケースが大半であり、現在の実態を正確に反映したものではありません。