生態の解明が進む一方で、資源量の危機的減少には歯止めがかかっていない。国際自然保護機関であるIUCN(国際自然保護連合)は、ニホンウナギを「絶滅危惧IB類(EN)」としてレッドリストに掲載した。絶滅のリスクが極めて高い種として公式に国際的認定を受けた形だ。
この指定は、日本の水産業全体に大きな揺さぶりをかけた。国際取引を規制するワシントン条約の対象種となる可能性が現実味を帯び、供給網の維持に対する懸念が一気に高まったためだ。伝統的な消費国である日本は、単なる大量消費国から、責任ある資源管理を主導する立場への転換を強く迫られることとなった。