1988年、有賀さつきさんはフジテレビジョンに入社した。同期の河野景子さん、八木亜希子さんとともに「女子アナ御三家」と称され、テレビ放送業界に前代未聞のブームを巻き起こす。
『オールナイトフジ』や『プロ野球ニュース』といった看板番組に次々と抜擢され、瞬く間に茶の間のアイドル的存在となった。しかし、激しいメディアの喧騒と過密日程の中で、彼女が自分自身を見失わずにいられたのは、家庭という絶対的な安全基地があったからだ。父・洋氏は、愛娘が時代のスポットライトを浴びる中でも決して浮足立つことなく、客観的で冷静な助言を与え続けたという。多忙を極める娘の体を気遣い、精神的な支柱として陰ながら支え続けた父親の姿がそこにはあった。