麹水を作る際、最も多く寄せられる疑問が「同じ米麹で何回まで麹水を作れるのか」という点です。発酵調味料の愛好家やフードコーディネーターの実践データによると、1回の米麹(約100g)に対して水を注ぎ足し、冷蔵庫で8時間前後置く工程は「2回〜3回」繰り返すのが黄金比とされています。
1回目の抽出では、麹の表面にあるブドウ糖やビタミンB群、水溶性の酵素群が一気に水へ溶け出します。ほんのりとした甘みと豊かな香りが最も強く感じられるのがこの初回です。2回目の抽出では甘みがやや控えめになるものの、すっきりとした飲み口のクリアな麹水が完成します。3回目になると水への溶出速度が落ち、味わいはかなり淡白になりますが、日常の水分補給には十分なミネラルを含んだ発酵水として楽しめます。
衛生面を考慮すると、4回目以降の再利用は避けるのが賢明です。麹自体の発酵力が弱まるだけでなく、水分を含んだ状態で長期間冷蔵保存を繰り返すことで雑菌が繁殖するリスクが高まるためです。3回目の抽出が終わった段階で速やかに液体を濾し分け、残った麹を料理やスキンケアなどの「二次利用」へシフトさせるのが、最も安全かつ効率的な活用サイクルです。