1980年代から長年にわたり墨田区立花で営業を続けてきたゴルフクラブイースタンは、全長180ヤード・全108打席(3フロア)の広大なフェアウェイに加え、都内では極めて希少な本格的アプローチ練習場・天然芝パッティンググリーン・本格バンカー練習場を完備した総合ゴルフ練習場でした。連日多くの来場者で賑わい、プロゴルファーのレッスン拠点としても重宝されていたため、2026年秋の閉館告知は業界関係者や常連客に大きな衝撃を与えました。
一部のネットコミュニティでは「コロナ禍による経営破綻ではないか」といった憶測も飛び交いましたが、商業登記や関係者への取材データによると、その実態は全く異なります。最大の要因は、開設から40年近くが経過した打席棟や防球ネット支柱などの大規模老朽化と、それに伴う巨額の維持改修コスト、そして土地所有者との定期借地契約の節目が重なったことにあります。
特に都内の大型練習場では、近年頻発する大型台風や地震対策として、防球ネット支柱の耐震・耐風補強工事に数億円単位の投資が必要となります。営業利益が黒字であっても、将来的な設備更新コストと敷地の固定資産税負担、さらに下町エリアの住宅需要の高まりを天秤にかけた結果、不動産の高度有効利用への転換という経営判断が下されたのが真相です。