6月25日は、日々の生活を支える労働やインフラに光を当てる記念日でもあります。その代表格が「住宅デー」です。
全国建設労働組合総連合(全建総連)が1978年に制定したこの記念日は、なぜ6月25日なのでしょうか。その理由は、スペイン・カタルーニャが生んだ天才建築家、アントニ・ガウディ(1852〜1926年)の誕生日に由来します。サグラダ・ファミリアをはじめとする独創的な建築群で知られるガウディですが、日本の職人団体が彼をシンボルに選んだ背景には深いメッセージが込められています。
1970年代後半の日本は、急速な工業化とプレハブ住宅の普及により、伝統的な大工・左官といった職人の手仕事や誇りが軽視されかねない転換期にありました。「手仕事の温もりと職人の尊厳を守り、地域住民と顔の見える信頼関係を築く」という理念を掲げた職人たちが、生涯をかけて妥協なき建築美を追求したガウディの生誕日を旗印に選んだのです。現在でもこの日を中心に、全国各地の工務店や組合が住宅相談会や包丁研ぎなどの地域奉仕活動を展開しています。
もうひとつ、ドライバーなら見逃せないのが「指定自動車教習所の日」です。全日本指定自動車教習所協会連合会が制定した記念日で、その理由は極めて明快な語呂合わせに基づいています。
「6(む)2(じ)5(こ)=無事故」の語呂から選ばれており、公安委員会の指定を受けた全国の公認教習所が、初心運転者の育成と交通安全意識の向上を社会にアピールする日として位置づけられています。単なる運転技術の習得にとどまらず、人命を守る社会的責任を再確認する日としての意味を持っています。