『相棒』シリーズでの冠城亘役を7年間にわたって務め上げた経験は、彼のキャリアにおける大きな転換点だった。水谷豊という大ベテランの隣で軽妙かつインテリジェンス漂う相棒を演じきったことで、若手時代の熱血イメージから、大人の洒脱さを体現できる稀有な名優へと脱皮を遂げたのだ。
現在、50代に突入した男の魅力をこれほど自然体に表現できる俳優が、果たしてどれほどいるだろうか。コミカルな一面を見せたかと思えば、一転して鋭い眼光で画面を締め上げる。作品のテイストを問わず、全体に「芯」を通す重宝される存在として、監督やプロデューサーからの信頼は絶大だ。