一般的なテニス選手のピークは20代前半から半ばと言われる。30代を迎えると、多くの選手がラケットを置き、第2の人生へと舵を切る。しかし、川崎光美の選択は違った。彼女は32歳という年齢で、正式に「プロ転向」を表明したのだ。
ITFワールドテニスツアーへの参戦と直面した現実に勝つ術
プロ宣言後、彼女は活動の場を国内から海外、ITF(国際テニス連盟)ワールドテニスツアーへと広げた。異国の地でのハードな移動、過酷な気候、体格で上回る海外選手との対戦。30代での海外遠征は、体力的な負担も極めて大きい。
「コートに立てば年齢も環境も関係ない。自分の一球がどこまで通用するのかを確かめたいだけだ」
周囲の驚きをよそに、彼女は黙々とコートで汗を流した。挑戦を恐れない姿勢こそが、彼女を動かす最大の原動力だった。