ドラマの評価をめぐってネット上で頻繁に発生しているのが、「世帯視聴率が振るわない作品=大爆死」という短絡的な誤解です。この旧来的な評価軸は、現在のテレビビジネスおよびクリエイティブの実態から完全に乖離しています。
見逃し配信TVer最新情報の現場データを紐解くと、世帯視聴率が5%前後の作品であっても、TVerの再生回数が初週で300万回を超え、配信広告収入において歴代最高益を叩き出す事例が日常化しています。スポンサー企業が最も注視しているのは、購買意欲の高い10代〜40代を指す「コア層」の個人視聴率と、配信プラットフォームにおける総再生時間、完全視聴率(途中で離脱せず最後まで視聴された割合)です。
「ネットで騒がれているのに数字がついてこない」と言われる作品の多くは、若年層がスマートフォンで隙間時間に倍速視聴していたり、録画視聴に回っていたりするに過ぎません。視聴データの多角化が進んだ2026年においては、地上波リアルタイム、TVerお気に入り登録者数、各種有料VODでの二次展開という3つの軸を総合的に評価しなければ、作品の真の熱量を測ることは不可能です。